『ぼくと猫のフーの冒険』/beebee
た。
「お母さん、やっぱり嘘です。これはオネショです。」と笑ってい
ます。
「あっ、ひどい、騙したな。いい奴だと思ったのに。」とぼくが言
うと、
「何を寝ぼけているのよ。早く出なさい。晩御飯の支度を手伝って
ちょうだい。」とママは顔を近づけて覗き混んできます。
「えっ。」と今度は本当に気がつきました。ぼくにしがみつかれて、
猫のフーが嫌がって暴れています。よく見ると、こたつ布団は別に
濡れていませんでした。
「あれ、あれ、こっちが夢か。」とぼくは安心しました。ぼくはフ
ーの首を離して自由にしてやりました。フーは怒って台所へ走って
行きました。
「うーん、ぼくたち探検隊の仲間じゃないか。」
戻る 編 削 Point(2)