たまです。/たま
 
側が小さくて、右はふつうに大きい。原因はよくわからないが、三十歳の頃におたふく風邪にかかって、左側がパンパンに腫れて、高熱でカサカサになったふぐりの皮が二枚も剥がれ落ちた。左が小さい原因があるとしたらそれしか思い浮かばない。
十年ほど前に宮本先生に指摘されて私は初めて気づいたのだ。
でも、痛む原因はそれではないような気がする。たぶん、まだ若いこの先生にもわからないはずだから、私もそれについてはどうでもよくて、とにかく薬がほしい。

診察は十五分ほどで終わった。一週間分の薬をもらうことになった。
宮本先生とこでもらった薬がなくて、それに似たような抗生物質だった。
再び守衛室に戻って、診察
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