得体の知れない化け物/
TAT
ダーみたいな邪悪の塊
要塞みたいな絶望が
ペンを持つ俺をあざ笑うかのように
空から降りてきて
今俺の目の前で
水をがぶがぶと呑んでいる
俺は必死こいてそれを書こうとするが
離れても離れても
そいつの適正な大きさが分からない
昔の人もこうして
恐れや
憎しみや
悲しみを
発明したんだと思う
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