まるで愛のように/ハァモニィベル
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黝(くろず)んだ緑色の風景が錆(さ)びてゆく
流れる光の寂しい故郷(ふるさと)の未来は
今だけ微(かす)かにほんのりと盛り上がって
けれども
断えず推移していく
賑(にぎ)やかな星の暗い森林(モリ)に眠り続ける
差し伸べた小枝の戯れにも似た仕草(しぐさ)は
何の影響も持たない意識の記憶となって
けれども
眺めては過ぎ去っていく
いつも
そうなっていく現実を
けれども
そうなっていく現実を
嗤(わら)う
烈(はげ)しく意味を忍ぶ言葉のように
熟知の叶(かな)わぬ地図を広げては、また閉じて
まるで愛のように
網に指を絡め
首に針金を巻きつけ
球の上で数億の眼が睨(にら)み合う
まるで愛のように
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