lost love/源 想
 
全ての責を負うと決めて

独り消えていった人

刹那さは心の秤を消して

総てがモノクロになる


何も報いることできず

傷つけることしかできぬまま

行き着く場所のない感謝に

また身を焦がされている


あの人と歩いた梅雨の

静かな匂いだけ頼りに

何もかも変えようとした人の

哀しい瞳をまた思い出す
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