君の名前はまぼろしになった/ふじりゅう
 
うざいし

大人のアカシの喉仏
3人は夢だった
火花散らしてシねば
救われると思っている愚かな算術
色んな口述を用意しても
全てショーウィンドウのそのまた向こう
全ての準備物を
特攻隊に任せていたい

今はなき白夜の帳
ナイフで抉りとって 君を持ち去った夕日は沈む
右手には白い羽ペン シルエットがカアカアと高笑う
窓の外で賑やかに舞う 唐紅のソメイヨシノ

心臓がじわじわじわ壊死していく
貴方は笑っている
半紙に訳の分からない象形文字を書き続けても
君だけは消えている

爆速で高鳴る鼓動に駆られ
貴方の、俺の、りんごを掻き千切った
流れ星 流れ星 追い越した影の甘い香りだけでも変えないで欲しい
酔っぱらいのままダサい妄想を投げていたかった
馬鹿になるまでこのままだよ
流されるままに また流されるままに
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