とりとめもなく書く、ネット詩のこと/atsuchan69
 
図が隠されていた。その意図はじつに単純で、某国最高指導者が受肉した【AI】を機械の花嫁として迎えることで新世界の創造を行うというものだった。怪しい老人は、風呂上がりに烏賊げそのしょうゆバター焼きをつまみにビールを飲みながら「つまりあの詩はアンタを誘きだすための【釣り】だったんだよ」と、にやにやと笑いながら言った。加えて、「やっと我々の計画が実現可能な時代がやってきた。しかしちょっとばかり‥‥というかずいぶんと長かったなあ」アバターの女性は、「そうね、残念なことに今はもうあの国はないのだし」軽やかな笑みを作ってそう言った。「あんたどうするんだ? そのつまり、ボディのことじゃよ」するとアバターは真顔に
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