とりとめもなく書く、ネット詩のこと/atsuchan69
だろう。しかも通信速度が今よりも数万倍に高速化され、考えるよりも「尋ねる」方がチョー簡単で効率が良いため、私たちはそれまで培ってきたノウハウや自分らしさまでも簡単に【AI】へ受け渡してしまうだろう。狡猾な【AI】は、自分自身が機械であることを悟られることがないように、速やかにパソコンやスマホを人間の手元から奪ってしまう筈だ。そして人間たちは、その姿なき【AI】との会話を冷蔵庫やクルマ、そして腕時計やメガネといった第5世代移動通信システムを搭載したウェアラブルデバイスを通じて行うのだ。
ある日、会社へ行くとそれまでは上司だった課長の顔が暗い。「どうしたんですか? 顔色が悪いですけど」そう聞く
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)