じじい(87歳のチンカス)/
花形新次
太陽が輝く街
じじいが
疾風の如く
駆け抜けた後に
血塗られたアスファルトと
人々の絶叫が残される
じじいが87歳の人生を賭して
やり遂げたことは
自分の1/10も生きていない
幼い子供の命を奪うこと
じじいの意思で
じじいが生き延びる
そんなじじいが凶器になる時代
じじいはこれからも
生きて、生きて、生きて
生きて、生きて、生きて(あいみょん)
迷惑を掛け続ける
姥捨て山が懐かしい
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