鎮めたまえ/坂本瞳子
 
言葉にするとそれはとても嘘っぽくて
この心の嘆き哀しみ悲痛なる想いは
誰に届くこともないであろう
この涙は流さずにおいて
せむし男の雄叫びに変えてくれよう
遥かの地の乾いた空の下
中洲に浮かぶあれは遠い日の
夢と忘れることはないけれど
大河はきっと運んでくれよう
多くのひとの願いとともに
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