すなはま/
秋葉竹
さかなのひれが走り
海はのどかに青い石をのみこむ
くじらのせなかに白い
かげがえんえんと生えている
むろん海だけじゃ
生きていけないから
あたたかなほうようをおこなうのは
水平線でのことだ
空とだ
うそだ
私とだ
じかんが止まっている
いや、
止まっているのは、夢か
でも弾き飛ばされた
すなはまでひとり膝をかかえて
笑いながらななつのうみを
呑み込んで苦しくて泣いたりする
笑いながら泣くなんて
誰かさんみたいなんだね?
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