三浦半島/花形新次
 
ずっと
自称詩人なんて
いないと思っていた
いて欲しくなかった
そんな私は
痛々しく生々しい現実から
目を背けていただけの臆病者だ

4月の
まだ冷たさの抜けきらない
岬の風に吹かれながら
深呼吸をひとつして
思いきって目を見開いた

死屍累々・・・・(太川陽介)

生きながらにして
死んでいる
自称詩人の屍が
お互いの腐敗を進行させるように
折り重なっているのが見える

オエッ、ゲロ、ゲロ、ゲロ、ゲロ?

昼のマグロがユッケになって
全部出た
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