金属調和/
マサヒロK
空中に浮いた画像の中に
私の中心がある
スチールの冷たい糸
重力にきしむ強い音が
私の全体を支えている
金属の目の直線上に
鋼鉄のガラスが光っている
エア・コンディショナーの冷気が
鋭い輪郭を作る
・・・机
その机の窮角の感触に
私は触れる
そして
くつろぎながら私がいる
やがて硬い肉体が
パッケージの中に収まり始める
振動するものは何もない
完全な停止が
冷たい息吹を吐いている
そして
全ての調和が完成する
(20代前半制作)
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