退職の日に / 旅立ちの日に(修正最終版)/beebee
るのか 、千年後に繰り返す様式なのか 、無限なのか有限なのか 、でも本質に変わらない規則性やルールがあるのかなどと、 想いはつかない螺旋階段なのです 。』
エレベータで1階に降りてロビーに向かうと、職場の女性達が急いで後を追って降りて来て、玄関口まで見送ってくれた。長く責任者として務めて来た矜持もあって、失敗しない内に辞めようなんて、一体自分もいい加減なもんだと思う。一体何をすれば自分は満足するのか、答えのない答えを考えながら、入り口の階段を降りて駅へ向かって歩き出した。
何をすれば自分は満足するのだろう。その答えは分からないが、自分は新生する。それがどんな形かは分からないが、ただ決意だけはある。これから私は新生するのだ。
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