退職の日に / 旅立ちの日に(修正最終版)/beebee
 
に失明したら、何をして死ぬまで生きて行くのだろう。何を想い何を残していくのか。もしくは残さないのか。きっとどんな境遇になっても人は楽しみを見つけて生きて行くのだろう。でも今の自分には考えられない。このまま何もしないで、急に目が見えなくなったら、自分は我慢できるだろうか。とにかく辞めて、遣り残したと思う何事か全てをしようと決めた。
 退職の日、少し勤務時間を余して早く、挨拶をして退社することにした。最後に自分を囲んで職場の仲間達が名残を惜しんでくれる。私は次の詩を朗読して最後の挨拶に代えた。

一つ忘れることは / 新生する自我

一つ忘れることは
一つ自由になることかも知れない
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