秋の夕暮れ、水溜まりはおおよそ零度/
R
勝手に、
どんどこ計算されていくのを感じていたけれど、
会話の途切れたリビングの、
正しい気温が読めないから階段を見下ろす私の足元は秋の夕暮れ。
真っ黒な水溜まりを踏む時のように、つま先へ
五感の全てを集中、させ、る
、べきだと思ったから、そうした。
だけ、
だったんだけど。こうして振り返ると、
幼児の不運な事故を装える頃に一度、
頭から転げ落ちるべきだったんじゃないか、
って
後悔するんだ。
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