雨降蝙蝠傘/想像絵本/beebee
眠り込んでいた。コタツ布団に潜り込
んで首だけ出して眠っていた。ジェニーが横腹を押し付けて来て顔に
当たった。ジェニーの毛の薄くなったお腹は暖かくて気持ちよかった。
「あらあら、だめじゃない。」
お母さんは居間に入って来ると僕の絵日記を覗き込んだ。
「お母さんだけ登場しないのは、不公平よね。」
お母さんはニヤリと笑うと僕の絵日記に少し書き足した。
(扉の絵:追加分)
洗濯機を回しながら風呂場の外から声をかけるお母さん。洗濯籠は雨
水と泥で汚れた洗濯物でいっぱいだ。二人ともちゃんと温まるのよ!
大きな吹き出しを書き足した。二人とも私の仕事ばかり増やしてと
呟いた。やっぱりお母さんもいなくちゃねって、舌を出した。
これで、本当のお終い。
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