雨降蝙蝠傘/想像絵本/beebee
 
さんは僕に話しかけて来た。
「何を書いているんだい。」
「冬休みの宿題だよ。絵日記を書いているんだ。こないだのお迎えを書
いているんだ。凄く上手く描けているんだよ。」
僕が自慢して差し出すと、どれどれと見て言った。
「えーっ、あの時傘を振り回して雫を飛ばしたりしたのか。みんなに迷
惑じゃないか。」
「ちょっとふざけただけだよ。」
「お父さん、お風呂沸いているから先に入っていいわよ。もう少しで食
事の用意もできるから。」
お母さんが台所から声をかけて来た。
「さっきから、私には見せてくれないのよ。」
お父さんはダメだダメだと言いながら、お風呂に入りに行った。
頭にきたぞ。お
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