散文と詩文の間/
こたきひろし
過ぎると受け付けの愛想のいい若い女性の顔が思い浮かぶ。
私は妻がありながら、頭のなかは他所の女で充満しているのだ。
しかし行動は何も起こさない。起こせないのだ。
眺めてあらぬ妄想に更けるだけ。
ただの欲求不満の妄想に更けるだけ。
十歳年下の妻は肉親より繋がりが重くなり、時には鎖になって絡まる。
それ相応の結婚の歳月が歴史がそうさせるのだろう。
人生にも路地が有るなら、今は二人でそこを歩いているのかもしれない。
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