夢の底(改訂)/
ひだかたけし
薄暗い影の縁に
取り込まれて
居た、
なんだったかな
何処だったかな
宇宙の窪みに
休らって
然るべき場所に確保され
ふんわりと明るみ目覚めた
午前二時半
薄暗い影の縁に
わたし、
悠然と憩っていた
夢の底 無底の宇宙
の記憶残像
未だ響きあり
響き在り
夢のない
眠りの果てに
生かされていた
この感触、
何時までも
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