冬の花火/秋葉竹
 

いっしょの時間を過ごす
言葉ばかりお上手な人の話しかたが
明日を楽しみにしていない
びっくりするくらい過去に君を
置き去りにする間違った優しさだから



明日さえ求めない本物の
問いかけを
たゆまない努力を光らせても
死を感じてしまう
燦々と降り注ぐ数多の希望にさえ
死を感じてしまう
それをなんと呼べばいいのだろう
おいて尽きない心を冷やす
期待と焦燥の絶望形そんなことより
死ぬのが怖いから忘れられない
冬の花火が美しい無駄なのに






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