なんでもない日/卯月とわ子
貴方を愛していたあの人が
貴方やわたしよりもうんと早く旅立ってしまってから
数年が経ったんです。
貴方の旅路のゴールできっとあの人は待っています。
わたしよりももっと愛情表現が苦手なあの人は
誰よりも貴方を愛していましたから
きっと心の中で喜んでいるはずです。
いつか
近い将来かもしれませんが
いつかわたしもそちらへ行きます。
その時は貴方ともっとゆっくり会話ができているようになりたいものです。
その日まで
しばらくの
永遠の
お別れです。
さようなら。
戻る 編 削 Point(3)