まるで人生って!/
立見春香
そして
それにも飽きたらまた
大きな白昼夢を待って
とても可愛らしい興味を持って
ずいぶん長い時間
飽きもせずに彼女が髭を引っ張るのを
ボーっと
ボーっ
ボーっ
ボーっと
汽笛を鳴らす
沖合に傾きつつも弧を描く船を
眺めながら仔猫があしたの橋を渡ると信じたのだ
私が夢の虹をよじ登るのと同じくらいにね
そこだけは
キリッ!
っとね
戻る
編
削
Point
(10)