猫田川漱石にゃ先生の活動復帰に寄せて/パン☆どら
パーの野菜売り場に山積みするという、今では考えられない販売方法も話題をさらったものである。そのため誤って購入した主婦が返品を要求する事例が多発したり、ばら売りをしろと苦情が寄せられたりと、社会現象まで起こした問題作でもあった。
残念なことに、文壇からの評価は決して高いものとは言えなかった。厳しい批評で有名な小林ひでーよ氏はやれ大学ノートにしては高いだの、白菜のつもりで煮てみたが全く歯が立たなかっただのと大いに非難されたことは記憶に新しい。
猫田川先生はこの評価に肩を落とされ、作家活動を休止したのは全く残念なことであった。しかし<海のものとも山のものとも出版>が「吾輩は乾物にゃ」によって
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