騒乱、喰らい尽くして/ホロウ・シカエルボク
 
羅列の中で、きちがいのような目をしたおれがこちらを見返している、おれはそいつと睨み合う、それはとんでもない戦いだ、わかるだろう―どちらが勝ってもくたばるのはおれなのだ―それは避けられない戦いだ、そして幾度となく繰り返される戦いだ、それがおれの野性の在りかただ…いつかおまえはおれの死体のそばで、おれがなんのためにそんなことをしていたのか知るだろう、様々な血にまみれたおれの身体は、これまでにおれが並べてきたどんな言葉よりも雄弁におれ自身を語るだろう、おれにはすでにそのことがわかっている、だからこそもう一度喰らうだろう、きちがいのような目をして、汚れた歯を見せて、おまえに語り掛けるだろう―「わかるかい、これがおれの野性の在りかたなんだ」―おれは腐敗する前に、たくさんの旋律でおれの身体を埋め尽くすだろう…。


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