煮ても焼いても食えないタイヤ/ドライ運河
 

実際燃えていた
乾燥をなめちゃいけなかった
唇を舐めすぎると
余計にパサつくらしい
知らなかったよ


もうちょっとだけ小滝橋通りを進んだところで
ブレーキが付いていないことにも気づいた
冷たい汗がツツーっとお腹に流れて
パンツのゴムが湿るな
嫌だな
とまず思ったのだけれど
止まるに止まれないし
下り坂に差し掛かったら
俺はいったいどうなっちまうんだ!?
生まれてこのかた
まだチョコももらってないのに…
チロルチョコ
あの娘
またバラまいてんのかなあ
きなこでむせ返る
あの娘をガソリンにしたい


もうちょっとだけ外苑東通りを進んだところで
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