お互いがんばろうね/まきしむ
 
まことに世界は美しいもので溢れているよ

ほんとよ 午後の光が葉をすり抜けて僕はそこにいたよ

赤子が手を振っていたよ 工場の中でガラスが弾けて

それを踏んで怪我をしたよ 血が流れた

あいつはいじめられていた 僕は近くにいて

偽善者にしかなれなかった それであいつはいなくなった

街であったよ するとニコニコ笑ってたし別に傷ついてなかったんだって

多分 それで俺はスーパーマーケットに行って

おさかな天国を聴きながら魚を買った

帰る途中に排水溝に捨てた

社宅の連なりがドミノみたいで 夕日を浴びて思い出を温めて

でもそれも壊されて 僕は一人ぼ
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