隠された、かくされた/たりぽん(大理 奔)
誰にも見ることのない深淵で
それは気づくこともない隠された場所で
寿命を終えた星の残骸を探すと言うことだ
望遠鏡をのぞくものには
とても美しく、そして寂しく思えても
それはとっても遠くにあって
僕たちは手に触れることもない
そこから生まれた光はどうだろう
放たれた場所を失って旅するのは
どんなに悲しいものだろう
どんなに恐ろしい事だろう
戻れない旅は道のりを失い
還れないとわかっていてもその日を懐かしむから
僕たちは前に歩いて行けるのに
道はいつも小さな明かりに照らされても
明かりは誰にも照らされず
闇だけが、それをそっと受け止める
くらく、隠された行方に
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