心臓ジュース/043BLUE
 

ぼくの知らないうちに

机の上の
ぼくの憂鬱が
キレイに拭き取られている

そこには
ぼくの知らない
君の無感覚が飾られて在るだけ

だから、床の上に
心臓ジュースを
ばら撒いたんだ・・

ぼくの心臓から
搾り出した
新鮮なジュース

床一面に
壁一面に
汚らしく・・

君は
君の口から分泌される
無機質なフレーズによって

それらを
また、キレイにしようとしている

ぼくの憂鬱は
腐敗する間もなく

ぼくの目の前で、また
拭き取られようとしている


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