雪の歌《改》/秋葉竹
かたくなだけど笑うと可愛い顔で
こっそりとあたしだけに歌ってくれる
《この
《世界がいまにも終わりそうな
《懺悔の季節に
溶けるたび雪の結晶が自分の儚さを悔やみ
丘の上の少女の夢の恋の儚さの上に
儚さを同化するためおおいかぶさるのだと
まるで暗黒の宇宙が青い地球の極地で
悲しみの羽を休めるために
地上に降りてきているかのようだと
聞こえないほどのささやき声で
あたしにそっと打ち明けてくれた
それがあたしが憧れる歌なんだ
世界にけがされて
うすらよごれたけばだったこころを
しっとりと泣きたくなるほど
やさしく
慰めてくれる
ちいさなかなしげな雪の歌なんだ
《ねぇ
《あたしのことが
《好きなんでしょ?
《えいえんの
《なぞすぎます!
《クスクス………
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