ある日のえんばー3/若乱
ゃちゃっと方向だけ確認し進む。
しばし東海道ではなく、東海道と並行している高速道路の脇の高速道路と山に挟まれた小さな道をずっと歩く。
なんとも奇妙なところで誰もいない感じ。時折車がびゅんびゅん飛ばして通り過ぎる。もうすっかり夕方で高速道路と山に挟まれた道がずっと続き、暗くなったら道沿いでテントか、など思う。しかしやたらと奇妙で薄気味悪く、鉄網のかぶせてある貯水槽が点々とあったり、ここはガス線が埋まってありますと小さな電柱に逐一貼ってあったり、ごみ不法投棄禁止の看板がひっくり返って立てかけてあり、そのそばに沢山ゴミが捨ててあったり、途中から、この通りはヤバいんじゃないか、と思えて(死人が埋まって
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