ことばの序破Q ☆/atsuchan69
 
草と魚の匂いのする
傲慢なことばに、
茹でたブロッコリーと
エディブルフラワーを添えた

ソースは煮詰めたバルサミコ酢
桜えびと蓮根チップスも散らして、、
皿はロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッド
まあ、珍しくもない絵柄のプレートだ

――料理する前、
ことばの頭には薄紅色の恥じらいがあった
わたしはたわしでそれを洗い落とす
たわしもわたしでそれを洗い落とす
冷たい井戸の水を張った
小さな杉桶の中に、
薄紅色の恥じらいが煌めくように落ちてゆく
そう、薄紅は汚れではなく、
心からの恥じらいだった

ことばの頭は、そういう顔をしていた

水色の硬い鱗で
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