えんばー3/若乱
 
面だけの黒さが付いている

20017/8/11

  薄味

去ってゆくそれらしさに耳を傾ける
ありすぎる唄は
どれがいいのかとか分からない

切実がない分の
たくさん落ちる実の
受け皿を探している

2017/8/4

  
  さく
  
裂くであろう言葉の
受ける熱を考えて
選ぶ言葉 結局裂くのさ

言葉に裂かれた断面は癒えないけれど
生きるという地面は割れていない と
地面という言葉が裂いた

夏が惰性を通り過ぎた
目を眩ませて
生きることは裂くことだ

2017/8/4

  日

やっぱり乳首見せただけで
多量出血で死に至る
うまいバランス感覚を知れ

馬鹿にされないことが
僕を腐らせてゆく
何も持っていないのに

2017/8/4

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