寒い牛乳/秋葉竹
 

いつわりは こころえてるよ
  断章が かるくよごれ
一冊の その重みより
くろいしみ むねにしみたの

牛乳を 朝のむからさ
 睨まずに 褒めてほしいの
かいわない 寒い食卓
白い息ふたりはきだす
いまはもう希いはしない
いまはもう戻れもせずに
一面の孤独 およいで

──────────────

澄んでいる瞳は鏡
扉あけ駅にむかうわ





戻る   Point(5)