ミカヅキ/秋葉竹
血液ハ、作レナイモノナノデス
人ノ血ハ人ノ手デハ、作レナイモノナノデス
めまいのする空を
ミカヅキの匂いのする方向へ
光の視線が突き進むなら
かまわないけれど幻想は死に絶えるのです
血液ハ、作レナイモノナノデス
乾イタ女ハ、化粧ニスガルモノナノデス
忘れ去られた脳髄の七色が
虹に遮られた宇宙の野辺に煌めくとき
ふたつには分かてない想い出があるなら
そのスクリーンは浪漫的でさえあるのです
血液ハ、作レナイモノナノデス
デスガ、綺麗ニ、コシタコトハナイノデス
からっぽの脳の死角は虚ろな声で
絶対感動を練習する詩人の海馬なのでしょうか
胸へ掬い上げられ
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