私という存在はたった一人だから/こたきひろし
私という存在はたった一人
時計回りに過ぎていく日々のなかで
私が一番に愛してやまないのは基本的に私自身
そんな私のなかの
良い人と
悪い人の割合
それを計るのは
私以外のその他
それはたとえ肉親であっても
他者
わかりづらいよ
ややこしいよ
もっと明解に
私のなかの
善意と悪意の割合
それは
たとえるなら
焼酎のお湯割りの
焼酎とお湯の割合みたいなものかな
だけど
それだと
どっちが善意で
どっちが悪意かわからない
かき混ぜるんだからよけいわからなくなる
それがもしかしたら
正解かもな
戻る 編 削 Point(5)