ハテハテ/若乱
20年遅刻して
保育園の大運動会「おゆうぎ大作戦!二番煎じはズタ袋」の
スタートラインに立っていた
多分寒すぎて目が覚めたのだ
鈍感すぎてわかんないけど
雲がどよどよ流れて月も星も全く見えない
芝生はすっかりはげている
生ゴミの過去を担いだ腐りかけの赤子だ
台風も
秋も
数多の瞬間も捨てている
そのことにも気付かないのだ
役立たずとは、役立たずとは、と
頭の中でこだまする
無知ほど罪深く惨めで苦しいものはない
1人だ
同級の人達は
恐竜になって空を飛んでいる
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