この世界に存在している、偶然に/こたきひろし
普段から陽気で賑やかな人も
そうはなれない人も
皆それぞれの胸の内に抱えているよさびしさは
さびしさの質も量も測れない
その正体は濃い靄に飲み込まれている
けど
時には怪物になってどろどろの沼に埋まる
さびしさを言い訳にして
時には道を踏み外し
転落してしまうかもしれない
この世界に存在しているのは
偶然?
それとも必然?
そんな事は
どっちだっていい
この世界に存在している間は
陽気で賑やかな人も
そうはなれない人も
みんな皆
抱えて重いよ
このさびしさは
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