ミルクの祭典/atsuchan69
 
シチューや粥を食べる。

オナ・フェラペリアは「男性を男性たらしめる根源の儀式」と考えられていて、女性にあっては子宝に恵まれるという意味合いを持っていた。祭りの最後には、冬を象徴する悪魔のワラ人形「サムサム」を燃やし、村じゅうみんなで歌舞音曲を楽しむ。こうしてオナ・フェラペリアが終わると、次は【希望祭】がやって来る。春を待つ希望祭までの期間は忍耐を要求され、贅沢な乳製品と卵を食べることが禁じられる、だからマンタの人々にとってオナ・フェラペリアの日にミルクを使ったシチューや粥をおなかいっぱい食べるのは、一年のうちでとても楽しみなことの一つなのだ。

そして二月三日。東洋のある国でもライスを海苔で巻いた太い棒状のスシを男性器とみなして、口いっぱいに頬張りながら食べ、無病息災を願う。
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