清潔な皮に切れ目を入れて引き剥がしたらそいつは立派な肥溜だったよ/ホロウ・シカエルボク
 

仲間が二、三人居るだけでまるで天下を取ったかの態度だ

あいつらの一見小奇麗な皮に小さなナイフで切れ目を入れて、一気に引き剥がしてみたらそいつは立派な肥溜だったよ、まったくひどいもんだ、蓋が古くてひび割れだらけで、臭いを塞ぐ術がない、そりゃもう物凄い臭いだったさ、たいていの人間が鼻をつまんで逃げだした、だけどそんな騒ぎのなかに、平気な顔して立ってるやつが何人か居たんだ、あはーんと思ったね、俺はハンマーを手にして、そいつらの頭を手当たり次第に叩き潰した、グシャッてなって溢れ出してきたのは、そらみろ…


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