清潔な皮に切れ目を入れて引き剥がしたらそいつは立派な肥溜だったよ/ホロウ・シカエルボク
 
「目指すべき場所がまるで違う」実際にはありもしない金字塔を、強固なエゴででっち上げて、ただただ勝つための愚かしい一点張り、ゴリ押し前提の火薬のない砲弾、ボンボン飛ぶ、ボンボン飛ぶ、命中させる技術なんかないから、弾がある間はやたらに撃ちやがる、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる?

「下手な鉄砲なんか当たるこた無いんだよ」

なにが不安なんだ、そんなに牙を剥いて、なにが怖いんだ、そんなにムキになって、お前のやりたいことはだいたいわかってる、でもそんなもんに乗っかってる時間はないんだ、お前の信じてるものに則ったところで、大した人間になんかなれないことはソコラヘン歩いてる連中が証明してくれてる、攻めに出る
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