十四年ぶりの熊本城/朝焼彩茜色
ああ 吐涙
地面に並べられた 武者返しの大きな
そして小さな 誇り石たち
ああ
それでも前へ押してゆかなければならない時間
無念から大きな期待へと気持ちを整える
息子たちがあなたそっくりな声に変わって大人になる頃
お城 完成予定らしいが
楽しみだ
お城の軸 オーラからひ弱な声が何一つ聴こえなかった
余裕綽々な風に頬さらわれてお城
だから
楽しみだ
生まれかわるように
あれは魂 そうなんだね
私と同じように 大事に守られてきたんだね
同じ魂
同じ魂
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