ふうせん/アンテ
 
いまちで
べつのなにか
にうまれかわっても
きづかない

きづかない

ふうせんが
とんでいったのは
てをはなしたせい
じゃなかった
ふうせんのいとなんて
さいしょから
なかった
わたしは

つよいかぜがふいて
まゆこちゃんが
とおざかる
こえがとおざかる
てをのばしてももう
とどかない
さようなら
そらがあおい

さようなら
そらがとおい


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