あかい蝶/朝焼彩茜色
山の上に山を積んで
キャパオーバーが騒ぎだし囁く
あれもこれもと撹拌されマーブルのスピンは止まらない
それでも華の中の華を摘んで
私は 言葉を編んでゆく
仕上がりの予測も出来ずに
その場しのぎの骨組みは吹き絵のように西日のよう逝く
韓紅から蘇芳へと空気に触れ
その刹那を留める 蝶を見つめる
繋がらない言葉を留める あかい蝶を見ながら
私の祈りと過剰な雑念と女の風神と
山の上に山を積んで眺めている
白い息を吐いて雲に乗せている
華の中の華を摘んで微笑んでいる
私の世界を留める書き留めている
終わらずに続いて 今日もあかい蝶が…
ひらっ
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