ト なって13  空無オン!/ひだかたけし
 
純白の気 
立ち上がる
動いていく底から
純白の声 木霊する

風は木の葉を散らし
人は言の葉散らし
瑠璃色の地球は
冴え冴えと
自我の意識の奥に座す
(光ひかり、光の輪)
人は孤独の井戸に降り
吃る言葉の根を探す
炸裂宇宙の無音の端で
雪降る宇宙の真ん中で
(しっとり濡れていきながら)
精霊を母を気高き女を
憧れ懐かしみ追いかけて


、声

 声、

 声
  声

やはらかな   空無
そこ   やすらぎたゆたい
うごいていくとき    おん!
        やすらぎたゆたい
貴女の声    空無 
やはらかに こだまし
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