腐臭を伴うつみき遊び/
 
泣きたくなった。

というのは正直盛り過ぎたけど
あの部屋の空気があめっていたのは本当で
理想のターミナルと無気力な運転士に想いを馳せた。

   * * *

摂氏二度の孤独に芽吹いた夢想が花ひらく。

――何でも「ありがとう」と言って受け取りなさい。

赤くベタついた手のひらを
あつい
肉を孕んだデニムに擦り付けたい

――要らないと思っても笑顔で。

それは不透明な虹と羊の腹子をミキサーで混ぜたような
甘ったるく饐えたにおいで呼吸を阻害された幼い日の情欲

――相手が可哀想でしょう?

海月によく似た 眠りの合間の
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