腐臭を伴うつみき遊び/
 
異次元の慰めが
青みを忘れた虹の絵のように
私をすり抜け
漂う
残り香は

何かが腐っていることを事務的に知らせる。

――幸せになりましょう。

うるせえな

――あなたは愛されているのです。

、耳鳴りが酷い。
血の、ザーッザーッ流れる 音、が

   * * *

虹の端切れを追った 白い夜
の、赤い矢印 が、点々と続く

敗血症を待つ老婆の泪に

悠然と
ダニが游いで、いた から

あめった空気を胸いっぱいに吸い込んで無造作に吐き出した

、嘘は
思ったよりも青臭くて

――あの子は何も欲しがらなくて可愛げがない。

泣き
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