縹にうかぶ/
朝焼彩茜色
貴女の衣のような髪は 縹いろ
月に帰ろうと階段を深縹から
浅縹へとグラデーションを積んで
登ってゆく
私は宙を浮いて向き合っている
貴女の縹いろのひとみは見知らぬほしの者
記憶を浅く積んで深く刻んで
きれいごとをバジャラのように散りばめて
私の額に埋め込む
私は経験のない魂に
貴女の縹いろの馨りを引き換えに
辿り 向かいます
私は宙を浮いて向き合っている
戻る
編
削
Point
(4)