真夜中の解放区/
塔野夏子
真夜中の解放区にたどりついて
心はこわばっていた輪郭をほどいてゆく
すると時空はみるみる遊色化し
心の奥に隠れていたいちばん柔らかい部分と
とめどなく融け合うのだ
やがて眠りがおとずれるまで
融け合ったまま揺れて踊り戯れるのだ
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