大雨の夜/
夏川ゆう
読書中大雨に気づき
窓の外を眺めた
止む気配は感じられない
今日は急な仕事であなたに逢えず
寂しさが雨になったのかもしれない
雨の夜の街は
明かりがゆらゆら揺れて
踊っているように見えて面白い
何度かメールをチェックしている
あなたのユーモアが欲しくなる
雨の夜は寂しさが何故か倍になる
楽しそうなテレビ番組を見ても
心から笑えていない
逢いたい気持ちが募る
読んでいる小説の内容が入ってこない
大雨の夜切なさが重々しく降ってくる
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